この認証機関は、各国である標準規格に適合していることの審査を受ける個人や組織が、その適合審査を受けるために審査を依頼する「審査の専門家」が、本当にその審査を実施できる能力があることを認定する公的な使命をもつ組織です。その標準規格の適合審査の実施を希望する審査員候補者は、認証機関に審査員としての能力認定の審査を願い出て、基本知識の評価、応用知識の評価を受け、さらに面接試験による人格を含めた総合評価を受け、問題がなければ審査員の助手になるための資格が与えられます。この時、審査員の合格者として、氏名等が公表されます。この認証機関による評価試験の合格者は、正規の審査員として既に認められている人の下で、その標準規格の認証審査に参加し、実地経験を積みます。一定量の実地経験を積み、十分に能力があると認められた人には、正規の審査員としての資格が授与されます。そのような正規の審査員に認められた人や、まだ正規に認められたわけではないが試験に合格している准正規の審査員などのチームによって、標準規格への適合の審査を受け、適合していると判定された組織に対しては、認証機関から「認証」が認められ、その証明書が発行されます。認証機関は、その証明書の発行組織でもあります。認証機関は、各国に1つは必要ですが、複数存在する場合もあります。国際標準規格の場合、認証機関は、自国内の認証機関である必要はありません。第三国の認証機関に審査を依頼することも可能です。ただし、第三国の認証機関に依頼した場合、その国の審査員が現場に来るための旅費や滞在費も請求されるため、必要な経費は増えます。
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